第14回の月例ではChatGPTについて学びました
皆さま、こんにちは!松尾です。
今回のテーマは「ChatGPT」。今年(2023年)のはじめころに一気に話題に挙がって、ChatGPTを使ってみた方も多くおられると思います。
私も有料版を契約して、いろいろ試してみました。「これはすごい!」という驚きだけでなく、「こんなものか」という印象があったのも正直な気持ちです。
ChatGPTの機能・性能がすごいけれども、使いこなせていないことで徐々に利用頻度が落ちているのが現状でした。今回の例会は、改めて活用しようという意欲が湧く内容でした。
それでは今回、「中小企業こそ活用したいChatGPT」のレポートをさせていただきます。
1.今回の個人的な感想
講師がChatGPTを「スーパーAI秘書」と称していたように、人材が潤沢にいない中小企業にとって、有用な業務改善・効率化ツールになり得ます。ChatGPTをはじめ生成AIは日進月歩で進化しているため、“今のうちから”慣れ親しみ業務に取り込んでいく必要があります。
ただし、生成AIツールは、ChatGPT以外にも登場しています。また、MicrosoftがChatGPTをベースとした対話型インターフェース機能「Copilot」を導入予定です。
自分自身も、日々の業務に追われて前回同様の手順で仕事を進めていくのではなく、改善時間を確保しながら、生成AIツールの情報収取や導入を推進しなければならないと感じました。
2.今回の内容について
今回の内容は以下のとおりです。
(1)教えてもらったこと
・2023年現在において、生成AIはテキストやプログラミングコードは実務で活用可能なレベルになっている。一方、動画や3Dの生成は実用レベルには至っていない。
・現在のChatGPTは、まだ始まりにすぎない。現段階からツールの操作や活用方法を習得することが、将来の自分・自社の生産性向上につながる。
・ChatGPTのバージョンの違いによる精度や機能の違いがある。GPT4は、アメリカの司法試験を上位10%で合格してしまう水準であること。ChatGPTは急速に成長しており、画像の読み取り機能が搭載された。
(2)このツールによって企業が得られるメリット
・「ChatGPT=スーパーAI秘書」を月20ドル(月3,000円)で24時間使い放題。優秀なマルチ人材を採用するより、圧倒的にコストメリットがある。
・文章の骨子作成や要約、情報収集、アイデア発想、プログラミングのソース生成やエラーチェック、翻訳等の業務に活用し、生産性を向上できる。
(3)導入に向けての企業の課題
・経営者や社内の生成AIに対する関心危機感を持ち、導入意欲を組織内で醸成すること
・生成AIの種類や機能等を理解し、操作できる人材を育成すること。
・顧客向けサービスに生成AIを活用するするために、自社サービスやプロダクトの企画・立案ができるようになるまで、生成AIの機能等を理解すること。
(4)中小企業診断士が支援できること
・ChatGPTをはじめ生成AIについて、経営者にデモや操作の体験、他社の活用事例の説明等を通じて、導入を啓蒙する。
・安心してChatGPTを活用できるように、セキュリティ等の設定や社内ルールの整備をサポートする。
・会社の業務プロセスや作業内容を棚卸し、ChatGPTを活用、またはChatGPTに代替できる業務を抽出・整理する。その上で、プロンプトの作成など具体的な活用方法を提案する。
3.まとめ
ChatGPTをはじめ生成AIは日進月歩で進化しており、導入している企業は生産性を大幅に改善しているなどの成果も獲得している。今後、活用している企業と、していない企業とで差が広がる可能性があるため危機感を持ち、今のうちから自社に取り込んでいくことが肝要となる。