第44回例会では、「生成AI」分科会での研究内容について議論しました


皆さま、こんにちは。今月は「公的レポート調査」分科会メンバーの西川から報告します。
6月23日の研究会では、「分科会運営方式」への移行後初の「生成AI研究分科会」からの発表を中心に、中小企業での生成AI導入の現状や、私たち中小企業診断士が果たすべき役割・実践的アプローチについて熱い意見交換を行いました。

1.今回の個人的な感想

生成AIというテーマは、非常に範囲が広く、どこに絞り込んで取り組むべきなのか、非常に難しいと感じました。そのような中で、中小企業診断士だからこそ何を研究すべきか、中小企業の支援に生かしていくためにはどのような知識が必要なのか、あらためて考えることができました。

2.今回の内容について

それでは今回の内容は以下のとおりです。

(1)教えてもらったこと

  • 生成AIに関する市場の動向(帝国データバンクの調査より)
    大企業の活用率 46.5% に対し、小規模企業は 28% と規模間格差が顕在化
    活用企業の 86.7% が「効果あり」と回答し、そのうち小規模事業者では「大いに効果あり」が3割
  • 生成AIに関する主な懸念事項
    情報の正確性(ハルシネーション)、人材・ノウハウ不足(41%)、活用範囲不明確(40%)、情報漏洩リスク(33%)
  • 経営者のタイプに応じた実践アプローチ
    積極的な経営者 手段の目的化(ツール導入ありき)を回避させ、現場のキーパーソンを巻き込みながら「攻めのDX」へ視点を誘導する。
    消極的な経営者 IT用語を封印し、身近な課題(残業削減等)からアプローチする。法改正(インボイス・電帳法)、補助金などをきっかけに、スモールスタートでの成功体験を積んでもらう。

(2)議論されたこと

今回の会では『生成AI分科会で何を研究すればよいか』についても意見交換が行われました。具体的活用事例の収集やセキュリティ対策について知りたいといった意見や、導入にあたりカスタマイズ支援が必要、などの意見が出ました。

(3)中小企業診断士が支援できること

中小企業診断士は、単に生成AIをどう使うか、といった視点ではなく、各々の企業にとって経営戦略上どの業務に活用すると一番効果が出るのかや、現場を置き去りにせずムリなく導入するための伴走支援ができる強みがあります。それも踏まえた研究を進めます。

3.まとめ

中小企業への生成AI活用促進を主軸に、診断士自身の業務効率化をサブテーマとして、次回10月27日の発表に向け、7月より具体的な分科会活動を開始することになります。メンバーの活用事例を収集し、注力ツール・テーマを絞り込んでいくことが示されました。今後の分科会における研究に期待したいです。

次回は新入会員を含むオリエンテーション、今年度の活動方針の再確認を実施します。