第28回例会ではDX支援で診断士に求められるスキルについて学びました

皆さま、こんにちは!幹事の楠田です。現在、独立して4年目、電子部品製造業出身、企業に公的機関での企業様支援や品質関係を中心にセミナー開催を行っています。
それでは今回は12月例会の「DX戦略・診断士に求められるスキル」のレポートをさせていただきます。

1.今回の個人的な感想

私は、モノづくり企業で品質管理を担当していましたので、学校ではプロジェクトマネージメントの勉強はしましたが、現場でのDX活用プロセスに触れるのは初めてです。具体的な運用プロセスの説明をいただき、これから自動車部品メーカーが検査機製作を行っていくプロジェクト活動へのご支援を進める企業様へのフレームワークとして活用できることに感謝しております。
特に、現場でのプロジェクトマネージメントを運用するためには社長のリーダーシップ、小さな成功体験、プロジェクト化×定常業務負荷におけるスコープ調整の重要性、PMBOKの活用方法については運用するうえにおいて重要なことであることに腹落ちをいたしました。

2.今回の内容について

それでは今回の内容は以下のとおりです。

(1)教えてもらったこと

・DX(Digital Transuforormation)は、変革でありマインドを変えていくものである。
・企業文化を変えていくには、マインドセット(ビジョン)×スキル×プロセスが必要である。
・DX支援に詳しいITスキルはいらない。経営視点でビジネスを変革する。

(2)企業が得られるメリット

・ITリテラシーを低いレベルから標準レベルへと活動を通じて高めていくことができる。
・企業側でプロジェクト化を進めることで、マネジメント人材を養成することができる。
・活動を通じて、「リスクや不確実性」を低くしていくことができる。一方「変更コスト」が高まってくる。

(3)導入に向けての企業の課題

・業務フローを見直し、自動化すると最も効果の高いところを探すことである。
・予算の範囲で効果の高いものから進めて行く。
・DXにはプロジェクト化は必須。業務負荷がかかってくるのでプロジェクト化が重要。社内に抵抗する人もいるため、励まし合いながら進めることができる環境づくりも必要である。

(4)中小企業診断士が支援できること

・診断士に求められるスキルは、
①リーダーシップ(気持ちよく動いてもらう)
②デザイン力(解決の方向性をデザインする力、組織・ビジネスモデル デザイン)
③ヒアリング・傾聴(経営課題を見つける)
であることを認識したうえで、トータル的にサポートを行う。
・パッケージソフトウエアを活用するのがフレキシブルに対応が可能であり、「IT戦略ナビ」などを活用して選定していくことも必要である。
・PMBOKなど体系化されたものでの支援を行っていく。 

3.まとめ

DXは、基本は変革をどのようにして進めて行くかということであり、ITスキルではない。自分たちでフレームワークを活用してやっていけるという小さな成功体験の繰り返しが重要であることを改めて確認させていただきました。