第30回例会では生成AIの支援サービス「FCEプロンプトゲート」について株式会社FCE様より教えていただきました
皆さま、こんにちは。広報担当の西川です。
4月の例会では生成AIの支援サービス「FCEプロンプトゲート」について株式会社FCE様より教えていただきました。
1.今回の個人的な感想
株式会社FCE様では『日本の労働生産性を”爆発的”に向上させる』を掲げ、全社員がサクサク使えるようになることを目標として「FCEプロンプトゲート」を提供しています。
FCE様によると「知っているが使いこなせていない」というレベルの人が多く、生成AIを活用しているのは1割にも満たないとのこと。そのような企業において、FCEプロンプトゲートを使うことにより全社員が「知っている」から「ある程度使える」という状態になれば、かなりの生産性向上が期待できると思います。また、特定の用途に向けたものではなく、生成AIの使い方を学習することにより使えるようにしているため、業種や職種を問わず活用できる点が良いと思いました。
2.今回の内容について
それでは今回の内容は以下のとおりです。
(1)ゲストから教えてもらったこと
・AIはIQ120以上の頭脳を持っており、社内の誰でも使えるようになると生産性が上がるのは明らか
・生成AI導入済は9.1%しかなく今のうちに使い始めることで人手不足社会の中で生き残っていける
そこにプロンプトゲートを活用してもらいたい
・FCEプロンプトゲートでは、以下のステップで生成AIを社内に広めていく
Step1:まずは数人がテンプレートで使ってみる(業務毎に数多くのテンプレートが用意されている)
Step2:Step1で使った数人が動画学習により独自のプロンプトの作り方を学ぶ
Step3:テンプレートをアレンジし自社に最適なものを作成する
Step4:全体に広げる、皆に使ってもらう(評価制度にも絡ませるなど広がりやすいしくみも活用)
・一気にやるのではなく使いこなせる社員から広めていくことで、無理なく広めるのが成功の鍵
(2)このツールによって企業が得られるメリット
・生成AIの使い方がわかっていない企業にとっては、あらかじめ用意されたテンプレートの中から、自社の業務に該当するものを選んで「まずは使ってみる」という段階に進める
・用意されたテンプレートによりどんな業務に使えそうか、といった用途の参考にできる
・生成AIとどう付き合えばよいか、どんなスタイルで使うかの訓練に使える
・1企業あたり30IDまで3万円/月(カスタマーサポートあり)と少ない追加コストで、上述したステップにより段階的に生成AIの導入ができる
・はじめの選抜メンバーから徐々にに全体に広がっていく、個々のレベルに合わせて学習できる、など、無理なく使えるようになる
・教育ツールおよびプロンプトの共有ツールとしても使える
(3)導入にあたっての課題
・本ツールの標準的な使い方では、最初の3か月で選抜メンバーが使いこなし6か月でだいたい全社員が使えるようになり成果が出てくるが、最初に使い始めるメンバーの選定が一つの鍵になる
・AIを使いたいという興味や業務の効率化や生産性向上への意欲のある社員にトップランナーとして進んでもらうことが、全社的な活用につながる
(4)中小企業診断士が支援できること
・生成AIを活用できていない会社、詳しい社員がいない会社に対して、本ツールを紹介することで生成AIの導入を進めることができる
・導入後は、企業の課題の抽出やその課題解決に生成AIを活用するにあたり助言を行うことで、より生成AIの活用効果を高めることができる
3.まとめ
FCEプロンプトゲートは非常にシンプルでわかりやすく、使い始めるハードルの低いツールです。教育ツールとして非常に有用なので、各々のレベルを上げ全社的な取り組みとし、企業の生産性向上を進めることができます。
支援者が社員一人ひとりに教えるような支援はなかなか難しいため、このような有用なツールにはアンテナをはっておきたいですね。
当研究会では、生成AIの使い方についても引き続き研究していきます。