第21回例会では、メンバーのデジタルツール活用、企業支援手法を共有しました
皆様、こんにちは。会計担当の尾形です。
今回は「ひょうデジ会員におけるデジタルツールの業務活用術②」と題して、先月に続いて3名の中小企業診断士から、それぞれ活用しているデジタルツールを紹介いただきました。
全く知らない新しいツールから、支援先への具体的な提案方法まで、新たな発見が盛りだくさんな研究会となりました。それではどうぞ!↓↓↓
1.今回の個人的な感想
経営コンサルタントの立場としては、ツールは「自分で使う」「クライアントに提案する」の2軸で捉えています。研究会は全員が専門家なので、割と高度な「自分で使う」ツールが取り上げがちです。しかし今回紹介されたデジタルツールは、最新の機能を備えながらも実用性に優れ、ぜひクライアントにも提案したい!と思わせるものでした。これは発表者のプレゼンが優れていたからだと思います。難しいツールも魅せ方次第で輝き方が変わるものだな、と再発見させられました。
2.今回の内容について
今回の内容は以下のとおりです。
(1)教えてもらったこと
①企業内診断士が本業で使用しているツールと活用ポイント
・海外製の設計ソフト
・Talend API Tester
➡生成AIで翻訳しながら使用すると海外ソフトも活用しやすい
②普段使いしているツール
・マルチタスクに向いたブラウザ
・データ蓄積に優れた情報管理ツール
・AIによるコード生成、プログラミングサポートツール
・プレゼン資料生成AI
➡既存のツールと比較した有用ポイント
③事業者支援にも使えるツール
・オーストラリア製のデザインツール
・お客様向けの発信アプリ
・Googleのデータ分析
➡企業への活用提案
(2)デジタルツール活用による企業のメリット
コンサルタントが企業支援をする際には、根拠のある数字をわかりやすく、迅速に伝える必要があります。今回紹介されたツールを用いればリアルタイムでの分析・提案が可能となります。これにより経営者はこれまで以上に的確な経営判断を行えるようになるでしょう。
また、これまでは外注していたチラシ作成や、顧客への情報発信を内製化することで、改善提案をすぐ実行することが可能となりました。
最新デジタルツールは、変化の激しい経済情勢において素早い打ち手を実現可能です。
企業にとってこれらツールの活用は、競合優位性を獲得するのに無くてはならないものと言えます。
(3)実践にあたっての課題
デジタルツールはリリースサイクルが早く、今回紹介受けたものも大半が初見でした。以前のものを使いこなす前に他社が最新版を出してきて、どれをメインに据えるか悩ましいところです。
また機能の高さ・多さに、複雑さはセットでついてきます。
デジタル人材に乏しい中小企業がツールを導入するにあたっては、デジタルツールを自社に最適化する人の手が必須である点も課題となります。
(4)中小企業診断士が支援できること
デジタルツールの有用性と中小企業の現状を知り尽くしている中小企業診断士は、両者間の翻訳係を担う存在です。クライアントに最適化したDX提案を行うためにも、引続き研究会で相互研鑽につとめていきたいと思います。
3.まとめ
中小企業診断士はそれぞれが持つバックグランドによって、全く違ったスキルを備えています。
今回も新鮮な発見がたくさんありました。参加メンバーから出た質問や感想を抜粋します。
・実際に企業に提案する際にはどんなことに注意するべきか
・中小企業のデジタル化のカギは「小さな成功体験から大きなビジョンへ」
・自分でもこのツールは使っている、今後こんな分野にも使えそう!
これからも、このような貴重な情報を共有していきたいと思います。